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校長ブログ

最新ブログ一覧


第1号
【入学式式辞】

第2号
【山村国際高校の体育祭を見学】

第3号
【学校公開】

第4号
【公開授業月間スタート】

第5号
【同窓生の集いに思う】

第6号
【学校公開のアンケート結果より】

第7号
【ラーニングピラミッド】

第8号
【沖縄修学旅行に思う】
第9号
【ふじぞの祭前日】

【第1号】

【入学式式辞】

   厳しい冬も終わり、葉桜が目ばゆい希望に満ちた季節が巡ってまいりました。  
   この佳き日に、学校法人山村学園理事長 岡 實様・後援会会長 佐坂 公規様・同窓会会長 田中 久子様をはじめ、多くの御来賓の皆様の御臨席を賜り、保護者の皆様の御出席のもと、平成三十年度 山村学園高等学校入学式を かくも盛大に挙行できますことは、本校にとってこの上ない慶びであります。

 只今入学を許可された561名の新入生の皆さん、ご入学おめでとう。

   皆さんは、ご家族の応援を受けながらも高校入試という人生で最初のハードルを自らの努力で乗り越え、本日ここに山村学園の生徒となりました。
   本校の始まりは、大正十一年、山村婦みよ先生により川越小仙波の地に開かれた「裁縫手芸伝習所・山村塾」にあります。開校以来、震災や戦火を乗り越え、また時々の社会の要請に応える着実な学校経営を重ねることにより、今日九十六年の歴史を刻むに至りました。皆さんには、山村学園高校生としての自覚と誇りを持って、先輩たちが築いた伝統を、さらに大きなものとしてくれることを期待します。
 
   さて、現在、世界的な情勢の変化や急速な技術革新などにより、将来の予測が大変に難しい時代になっています。人工知能などの発達により、今は存在しない新たな職業に、若者の多くは就くことになる、との報告もあります。
 一方、我が国の少子高齢化のスピードは加速度を増し、皆さんが社会の中堅として働く頃には人口の3分の1が高齢者で占められる上に、人口減少により存続できない地方自治体が数多く発生する、と極めて厳しい予測もされているところです。
   このような時代であればこそ、皆さんには将来を見据えて、自分の未来の設計図をしっかりと描いていただきたいと思います。
   そのためには、まずは「自分を知る」ことです。自分とはどのような人間なのか、自分の良いところは何か、そして自分は何をしたいのか。これらの答えは、高校生として人間や社会への関心を深め、積極的に様々なことを学び、体験し、たくさんの人々と関わりを持つ中で見出すことができるのです。
   幸いにして本校は、勉学や部活動・学校行事などに意欲的に取り組める環境に恵まれています。教育熱心な先生方や切磋琢磨できる優秀な仲間たちにも囲まれています。皆さんは、これからの高校生活を受け身の姿勢で過ごすのではなく、自ら主体的に行動することで、「自分という個性」を見極め、将来の目標を見つけて欲しいと思います。

   次に、その目標を実現するためには、高校生活をどのように過ごしたら良いでしょうか。
 平昌冬季オリンピックのスピードスケート女子500mを、五輪新記録で制覇した小平奈緒選手の活躍は記憶に新しいところです。レース後、小平選手が宿敵の韓国人選手を労りながら、互いに健闘をたたえ合う姿には、爽やかな感動を覚えた人も多かったのではないでしょうか。
   その小平選手の座右の銘は、インド独立の父マハトマ・ガンジーの「明日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように学べ」という言葉です。小平選手は、この言葉を「日々自分超え」というフレーズに置き換え、血の滲むような練習を重ねて、栄光を手中に収めたそうです。
 目標に到達するには、小平選手のように、日々自分を超える努力を積み重ね、少しずつ自分を成長させること以外に方法はないでしょう。しかし、実際に毎日努力を続けることは簡単なことではありません。人間は弱いもので、辛いことや嫌なことを避ける傾向があります。努力をしてもすぐに成果が出ずに、目の前の高い壁に挑戦する気持ちが失せてしまうこともあるでしょう。
   イギリスの哲学者フランシス・ベーコンは、「高みにのぼる人は、皆らせん階段を使う」と表現しています。高い目標に到達する過程は、決して平坦で直線的な道程(みちのり)ではないのです。
   大事なことは、自分の成長を周りの友人と比較するのではなく、昨日の自分と比べてみることです。高校時代は、人生の基礎固めの最も重要な3年間です。この3年間を「日々自分を超える」強い気持ちで、一歩一歩とらせん階段を登っていけば、必ず目標への道は開けるでしょう。

   ところで、「人間は社会的動物である」との言葉のように、私たちは否が応でも人と人とのつながりの中で生きています。
   社会が高度に複雑化した現在、国籍や性別などを超えて、多くの人々と協働することがますます求められる時代になっています。したがって、チームワークで働くことのできる人が、企業の就職時などに高い評価を受けている傾向があるのです。そこで、皆さんには勉学も、学校行事も、部活動も、仲間と励まし合い、協力して取り組んでいく「チーム山学」の精神で頑張っていただきたい。
   個人戦ではなく、団体戦です。団体戦は、協調性を養うだけでなく、仲間と何かを成し遂げる過程で得た成功や失敗の経験が必ず皆さんの財産となります。物事に本気で取り組む中でこそ多くの忘れがたい思い出が生まれ、また生涯の友が見つかる契機となるのではないでしょうか。

   皆さんには、今日の感激を忘れずに、一人ひとりの高校生活が充実し成果をあげることを、心から強く願います。

   結びに、保護者の皆様に申し上げます。
   本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。高校受験という十五歳の子どもには過酷な試練を、お子様に寄り添いながら過ごされた結果が、今日の晴れの日を迎えられたものと拝察申し上げます。私たち教職員は、本校の校訓「質実」「英知」「愛敬」を踏また教育方針で、お預かりしたお子様の知性と人格の足腰を鍛えあげ、社会で活躍し貢献できる人材としての土台を着実に築きあげたいと考えております。
   そのためには、学校と御家庭との緊密な連携と相互の信頼が不可欠となります。御家庭におかれましては、本校の教育方針を御理解の上、お子様の成長にともに手を携えていただきますようよろしくお願い申し上げます。
 本日御臨席いただきました御来賓の皆様方には改めて御礼申し上げますとともに、今後とも新入生への御指導と本校への変わらぬ御支援・御協力をお願いして、式辞といたします。


2018.04.06

【第2号】

【山村国際高校の体育祭を見学】
6月1日(金)〉

 数日前の雨予報から一転し、山村国際高校の体育祭は好天に恵まれてスタートしました。
 強い陽光で乾燥した戸宮グラウンド(第2グラウンド)の土埃の中、生徒たちは一生懸命に競技に打ち込んでいました。大綱回しや男女混合のスウェーデンリレーなど見どころはたくさんありましたが、中でも3年生によるダンスには観客の応援もひときわ大きいものがありました。
 クラスごとに色分けされたボンボンを両手に持って、女子のダンス、男子のダンス、そして男女揃ってのダンスが披露されるとたくさんの掛け声がかかり、演じていた3年生にはこぼれんばかりの笑顔が輝いて見えました。
 さて、山村学園高校の体育祭は、上尾陸上競技場を会場にして9月19日(水)に実施予定です。予備日は9月24日(月・振替休日)です。生徒の皆さんには、山村国際高校の生徒諸君に負けない体育祭となるよう、安全に留意するとともに一人一人が『 YAMAMURA PRIDE 』を思う存分に発揮し、思い出に残る素晴らしいものにしてほしいと思います。

 山村国際高校体育祭見学の後、書道の真篠先生が出展された大学同期書展「あれから40年!」を見学するために、池袋の東京藝術劇場に赴きました。50点を超える作品は、いずれも素晴らしい出来栄えでしたが、薄墨で流麗な筆使いの翠軒流が際立つ真篠先生の作品は見るものを引き込む素晴らしいものでした。



2018.06.03

【第3号】

【学校公開】
6月2日(土)〉

 昨日(6月1日)に続き、本日は学校公開の2日目です。土曜日ということもあり、今日一日で400名の参観希望をいただきました。

   1号館での受け付けは、教育実習中のOB・OGたちが担当してくれました。ご両親の参観も多く、中には弟さん・妹さんに加えておばあさまも来校されたご家族もあり、本校に寄せる保護者・ご家族の皆様の期待を強く感じた次第です。皆様からいただいたアンケートのご意見やご要望を参考にして、さらに地域に信頼される学校となるように教職員一同頑張ってまいります。

 ところで、本校には「父母・兄姉入学金優遇制度」があります。これは、保護者または兄姉が山村学園の卒業生、兄姉が在校生、あるいは同時に2名以上の入学生がいる場合に適用する制度で、入学金の半額を免除するものです。本校も山村国際高校も、年々対象となる入学生が増加する傾向にあります。本校の場合、平成30年度入学生561名のうち78名が対象であり、割合は13.9%にのぼります。これも、ひとえにご卒業の保護者やご兄姉の皆様のご支援があってのものと深く感謝申し上げます。
 残念ながら祖母はこの制度の対象になっておりませんが、学校公開にお越しになっていたおばあさまも本学園のご卒業であったかもしれず、声をかけそびれたことが悔やまれます。

 本校では、お預かりしている生徒一人ひとりの才能を伸ばし、希望する進路を実現することで、保護者・ご家族の皆様の期待にお応えしたいと思います。


2018.06.04

【第4号】

【公開授業月間スタート】
6月5日(火)〉

 昨日から7月4日までの1か月間、新任の先生方の公開授業月間がはじまりました。
   この期間内に、授業公開をする先生方も含めて全教職員が1コマ以上の授業を見学し、授業についての「見学シート」を記入して実施者に渡すというものです。授業公開をする先生は、7教科23名にのぼります。

   教育界では、教員の年齢構成を「ふたこぶらくだ」と表現することがあります。公立私立を問わず、教員採用の過程で採用数が極端に少ない時代が続きました。40歳代を中心とした、中堅の先生方が少ないのです。
   一方、50歳代後半から60歳代にかけてのベテランの山(こぶ)と、20歳代から30代前半にあたる若手の山(こぶ)があることから、ふたこぶのらくだに例えられるのです。本校も、この例に漏れない状況にあります。

 これまでの我が国の教育現場が培ってきた教育技術や様々な経験値を、どのようにして若手の先生方に伝えていくか、が現在の大きな課題となっています。しかも、次期学習指導要領では、従来の一斉型・講義型の授業から「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」に大きく舵を切ろうとしています。これは、「知識・技能」の習得に重きを置く学習では、先が見通しにくい21世紀を幸福でたくましく生き抜くには困難である、との判断によるものです。「知識・技能」を基盤としたうえで、「思考力・判断力・表現力」を養うことが求められているのです。

   公開授業を通して、ベテランの先生方が持つ経験に裏付けられた技術を若い先生方に伝承する。ベテランの先生方も、新任の先生方の授業を見学して得るものがあるかもしれない。新旧の先生方で化学反応を起こし、山村学園高校全体の授業力向上を目指す。このような目的で、今年からはじめた取り組みです。生徒諸君は、教室の後方で私も含めて先生方が授業参観をしますが、気を取られることなく授業に集中してください。
2018.06.05

【第5号】

【同窓生の集いに思う】
6月6日(水)〉

 昨日、川越市立城南中学校PTAの皆様が学校見学にお見えになりました。今年度の生徒募集に関する用務の幕開けです。城南中学校は私の母校でもあり、ご挨拶の最後を、「皆様のお子様は私の後輩です。高校受験を頑張るよう、よろしくお伝えください。」と締めくくりました。母校の名を聞いただけで、親しさを感じてしまう年齢になりました。かつて、同窓生に関して書いたものを下記にご紹介します。


 最近、小中高校時代の仲間たちと集まることが多くなった。きっかけは、還暦を前にした同窓会である。学友との気が置けないひとときは、誠に居心地が良い。数十年の時空を超えて、皆、紅顔の少年時代に戻ってしまう。思いを寄せた女生徒の姿には、当時の甘美な記憶が蘇えり、少し若返った気分にもなる。
 この不思議な感覚は、多感な時期を同じ場所で過ごした者同士が持つ共通体験に由来する。私の子ども時代は、戦後の傷跡が未だに残り、誰もが貧しかった。学校からの帰り道に友人と一緒に空き瓶を拾っては酒屋に売り、掻き集めた小銭を握りしめて駄菓子屋に走ったこともある。それでも、子どもたちは闊達で、日がな一日工夫を凝らして遊びに熱中した。この原体験が、共有できるのである。

 少年期を過ぎると、今までの渇望を癒すがごとく、世の中全体が熱気を帯びはじめた。復興の槌音が新たな社会の創造の音色に変わり、年々豊かになる実感は右肩上がりの期待感に包まれた時代を創出した。社会に満ちていた熱は、当然のことながら子どもたちにも伝染していたように思う。これもまた、私たち世代の共通体験である。
 不思議と思い出話は、成功譚よりも失敗の話が多い。授業中に先生から叱責されたこと、部活動の大会で敗戦原因となった痛恨のミス、修学旅行先でかいた恥や文化祭・体育祭でのトラブルなどの類である。

 ところで、学校は現代の若衆宿(娘宿)であると思う。若衆宿とは、集落の若者が寝泊まりをして祭礼の準備や村落内のしきたりを学習した宿泊所のことである。教室を中心とした教育活動や学校行事はもちろん、小学校では町内の子供会、中学・高校では部活動などがそれにあたる。そこは、同年齢・異年齢の子どもたちによる集団行動を通して、共同体としての文化を継承する場になっている。

 私たち世代もまた、現代の若衆宿で揉まれ、鍛えられて逞しく成長し、共通体験を通して共有する意識を形成してきたのである。そして、中学・高校での卒業という分岐点でちりぢりになり、それぞれが社会に船出し、高度経済成長期やバブル崩壊を乗り越えて今また集まった。事象の大小はあれ、波瀾万丈の海をそれぞれが泳ぎ切ってきた共通する思いがある。互いに慈しみ、励まし合い、受け入れるありがたい存在、それが同窓生である。それは、明日への活力の原動力にもなっている。

 さて、生徒諸君は、勉強、部活動や学校行事を通して現在の若衆宿(娘宿)たる山村学園高校で共通する貴重な体験をいくつも積んでほしい。素晴らしい仲間たちと切磋琢磨する中で、「人間としての幹」を形づくってほしいと思います。
 学舎を巣立ってからの数十年後、それぞれの道を歩んで来た同窓生がきっと集まることでしょう。その時、皆さんの心に残っていた高校時代の共通の思いとは何でしょうか。皆さんの学生時代を、歴史学者がどのように総括するのでしょうか。
 いずれにしても、同窓生が集まるときには、夢のような高校時代にタイムスリップしてもらいたい。
2018.06.06

【第6号】

【学校公開のアンケート結果より】
6月12日(火)〉 

 6月1日(金)、2日(土)と実施いたしました学校公開に、両日合わせて388のご家族のご参加をいただきました。ご多用の中ご来校くださり、衷心より感謝申し上げます。
 
 保護者の皆様から多数の貴重なご意見・ご要望を賜り、今後の本校の教育活動に役立ててまいる所存です。その中で、本校の授業の在り方が一方向的な講義型が多いことに関するご批判は、校長としても耳が痛いところです。
 現在、教育改革が進行中ですが、その根本的な理念は先行き不透明な時代に必要な「生きる力」を、いかに子供たちに育成するかということです。従来の「知識・技能」優先の教育では、これからの時代を生き抜けない。それらを基盤として、「思考力・判断力・表現力」を習得させなければならない。正に、そのための授業形態がアクティブ・ラーニングであります。これは、次期学習指導要領のいわば目玉となっており、「主体的・対話的で深い学び」と表現されています。生徒が主体的に学ぶ、教師と生徒・生徒同士で対話をする、そのことで学びの深度を増す。

 作家の井上ひさし氏が、教育について語った話があります。良い授業とは、「むずかしいことをやさしく やさしいことを深く 深いことを楽しく」するものである。この卓見は、教育の本質を表現していると思います。一方向的な授業は、多くの生徒に知識だけを注入するには適していても、21世紀を生きていく生徒たち一人ひとりを十分に伸ばすものではありません。
 アクティブ・ラーニングの手法はたくさんありますが、方法論優先で形式化してもいけません。ベースとなる知識・技能をしっかり育てることも、やはりおろそかにはできません。大切なことは、生徒の疑問や意見の表明を保障すること、対話により議論を深化させることです。

 詩人のまどみちお氏は、「人生で最も大切な物は?(疑問符)と!(感嘆符)だ。」と子どもたちに話しましたが、授業を通して生徒に?と!を育成することこそが主体性を育むものだと思います。また、小池都知事が使って話題となりましたが、哲学者ヘーゲルのアウフヘーベン(止揚)こそが議論(授業)を深める方法であると考えます。先生と生徒、あるいは生徒同士で意見を戦わせる。正論に対して反論(別の見方)があってこそ、議論(授業)が深まりを見せるのです。アクティブ・ラーニングの根本は、まどみちお氏とヘーゲルにあると、私は確信しています。

 アクティブ・ラーニングの在り方については、各学校が喫緊の課題としているところですが、本校もしっかりと将来の動向を見据えて授業改善に努めてまいります。そのために、いち早くClassiや英語の4技能育成の「オンライン英会話」などを導入いたしました。現在、その有効的な利活用を進めております。
 生徒一人ひとりの才能をしっかりと伸ばし、希望する進路を実現させることこそが、私たち山村学園高校全職員の願いです。そのためにも、保護者の皆様には、本校へのご支援とご協力を強くお願いするところです。
2018.06.12

【第7号】

【ラーニングピラミッド】
6月13日(水)〉

 前回、学校公開でのアンケートのアクティブ・ラーニングに関するご意見について、私なりの見解をお示ししました。
 今回は、何故アクティブ・ラーニングなのかについて、別の角度から書き記したいと思います。

 学習の定着率を記した図表に、ラーニングピラミッドがあります。これは、様々な教育の手法がどのように学習者(生徒)に定着するかを記したものです。これを見れば、受動的な授業よりも能動的な学びがいかに学習を定着させるか一目瞭然です。自分の学生時代を想起しても、先生が一方的に話す講義型は記憶に定着しておりません。一方、修学旅行で課題だった俳句をクラス全員で鑑賞し、先生の適切なご指導でより優れた一句になった思い出は終生忘れることはありません。

 文部科学省では、学習指導要領改訂の方向性を、「何ができるようになるか」、そのために「何を学ぶか」「どのように学ぶか」と定義しています。この方向性を学校現場でしっかりとらえ、本校に適した学び方を研究しなければなりません。
 ところで、AL(アクティブ・ラーニング)の先駆者として有名な茨城県立並木中等教育学校の中島校長は、ALだけで高校教育の内容は指導しきれない、と述べています。従来の知識伝達の授業とALを組み合わせた「ハイブリット型」の授業も、主体的な学習者を育成するとの目的に合致すれはAL型授業である、ということです。

 山村学園高校としては、下記に示しましたラーニングピラミッドを意識して、従来の講義型授業とAL型授業を上手に組み合わせた授業実践を進めたい、と考えております。



2018.06.13

【第8号】

【沖縄修学旅行に思う】
6月19日(火)〉
 
 高校時代最大の学校行事ともいえる修学旅行が、6月24日(日)から28日(木)の4泊5日で沖縄を訪問地として実施されます。
   今春には、沖縄県でのはしかの流行が心配されましたが、現在では終息したようでトンと報道に上らなくなりました。また、まずまずの好天が続くようでこの点も安心しています。初日が曇り一時雨ですが、2日目が曇り、3日目以降は晴天の予報が出されています。
   安心・安全を徹底して修学旅行の目的を実現し、終生の思い出となる様々な経験を積んできてほしいと思います。修学旅行の手引きの文章を再掲します。

 『沖縄の歌』から思うこと 

 「ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑は 
    ざわわ ざわわ ざわわ 風が通りぬけるだけ
  むかし 海の向こうから いくさがやってきた 夏の陽ざしの中で
    あの日 鉄の雨にうたれ 父は死んでいった 夏の陽ざしの中で 」
 (森山良子 さとうきび畑)
 

   第二次世界大戦の最激戦地となった沖縄に、「海の向こうからいくさがやってきた」のは、今から73年前の1945年3月26日のことでした。以来、沖縄本島を主戦場にして、約3か月に及ぶ激しい戦闘が繰り広げられました。米英連合軍の攻撃は熾烈を極め、何百万発という銃弾・砲弾が「鉄の雨」となって日本兵や住民の頭上に降り注がれました。
 この結果、沖縄県外出身の兵士6万5千人余、沖縄県出身の軍人や「ひめゆり隊」などの学徒隊等で2万8千人余、一般の住民は9万4千人、総勢18万8千人を超える尊い命が犠牲となりました。米国側の犠牲者1万2千人と比較すると、圧倒的な火力の前に日本側がなす術がなかった様子が想像されます。「平和の礎」を前にすると、名前を刻まれた一人一人に生活があり、希望があり、未来があったことを思わずにはいられません。
   数年前、現地ガイドさんの説明を受けてから真っ暗なガマを出た瞬間、眼前に緑のさとうきび畑と青い空が飛び込んできたことがありました。脳裏に浮かんだのは、この歌でした。

 「教科書に書いてある 事だけじゃわからない
  大切な物がきっとここにあるはずさ それが島人ぬ宝」
 (BIGIN 島人ぬ宝)
 
  
                          
   日本独自の学校行事である修学旅行は、明治15年(1882年)に現在の宇都宮高校生が上野の勧業博覧会を見学したことがはじまりといわれています。
   日本が経済的に豊かになった現在、修学旅行を実施する目的は何でしょうか?
   非日常の生活空間に身を置くことで、異文化と触れ合い、地域の歴史や風土を学び、集団生活を経験すること。それらのことを通して人間的成長を促すことが、今の修学旅行の目的です。
   沖縄は君たちに多くのことを語りかけるでしょう。教科書に書いてない「大切な物」を美しい海と空のもとで見つけて、一回り成長してくれることを期待します。
 
 「ゆいゆいゆいゆいゆいま~る   ここは沖縄(ゆい)   これが沖縄(ゆい)」

 沖縄のバスガイドさんが教えてくれた歌、「ゆいゆいゆいま~る」です。「ゆい」とは「結」、すなわち共同体としての「結びつき」や「助け合いのこと」。「ま~る」は順番の意味で、「ゆいま~る」は互いに助け合うこと。沖縄の人々の温かい人情に触れて、心に残る思い出をたくさんつくりましょう。
2018.06.19

【第9号】

【ふじぞの祭が はじまります】
〈9
月7日(金)〉

 いよいよ、生徒たちが待ちに待った「第60回 ふじぞの祭」を明日に控えました。

   今日は、生徒会長 安達 栞さんによる「ふじぞの祭宣誓式」からはじまり、各クラスや団体の最後の準備にあたる一日です。
  生徒会本部企画は、スタンプラリーとクラスTシャツコンテストの2本立て。ふじぞの祭実行委員長 小野 雄哉くんを中心に、実行委員企画は、のど自慢大会、男女装コンテスト、ビンゴ大会の3企画になります。各クラス、部活動等の各団体も、明日からの文化祭に向けてラストスパート。一致結束して、準備にあたっています。

 さて、9月1日の始業式では、2学期には文武にわたり山村学園高校生の実力をいかんなく発揮しよう、と呼びかけました。今学期の学校行事の嚆矢となる文化祭には、大勢のご来場者がお越しになります。「さすが山村学園生。」とのご感想をいただけるように、日ごろの練習の成果が発揮される水準の高い発表やおもてなしの心に富んだ接遇を期待します。

   また、始業式では関東大震災発生の日に由来する「防災の日」についても話しました。古来より日本は、地震、台風、豪雨や火山噴火などの自然災害が発生しやすい国土であります。しかも、昨今は自然の猛威がすさまじく、念頭には夏休み前に発生した西日本豪雨の災害がありました。
ところが、それから数日後に台風21号による西日本や北日本への甚大な災害が発生しました。関西国際空港の連絡橋に巨大タンカーが激突し動けなくなった映像は、まるで終末を描いた映画のワンシーンのように映りました。さらに昨日の未明には、最大震度7の大きな地震が北海道を襲い、停電、断水、公共交通の遮断等インフラが壊滅的な状態に陥りました。土砂崩れに吞みこまれた厚真町は、今夏の大雨で雨水をためた軽石層が崩壊したものと報道されていました。
   災害にあわれた方々に心からお悔やみを申し上げますとともに、一日も早い復興を祈るばかりです。

   また、被災地域の学校には、本校同様に文化祭や体育祭を予定していたところも多いのではないでしょうか。本校生の皆さんには、今こうして文化祭を迎えられる自分たちの喜びをかみしめ、被災地域の高校生の分も充実した内容としてくれることを期待します。今年のふじぞの祭テーマである「革命を起こせ  忘れることのない感動の思い出をみんなでつくろう」を実現してほしいと思います。
2018.09.07